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漢方薬の治療

漢方薬の治療は2千年以上の歴史があり、東洋医学にも優れた面が多々あります。一般的な治療で改善しないとき、漢方薬で効果が見られることはよくあります。

検査では一応正常といわれたけれど、疲れ、イライラ、めまい、冷え、肩こりなどの症状があり困っていませんか?
西洋医学の治療だけで困っていませんか?

このようなとき、東洋医学を試してみてはいかがでしょう。
東洋医学では些細な症状もこまやかに見ていきますので、体にやさしい治療をすることができます。
来須医院では、東洋医学的に診察し、保険で漢方薬を処方しています。

漢方内科の適応疾患

内科疾患に限らず、皮膚科、婦人科、整形外科、泌尿器科、耳鼻科、眼科、心療内科、精神科など、ほぼ全科にわたる病気に漢方を用いることができます。
また既に何らかの治療を受けている方でも、漢方薬は西洋医学の薬と併用することができます。当院で漢方薬がよく用いられる疾患は以下のとおりです。

1)慢性病
●膠原病: 関節リウマチ・SLEなど  ●アレルギー疾患: アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症など
●精神科疾患: 不眠症・うつ病・不安神経症など  ●神経内科的疾患: 頭痛・脳梗塞後遺症など
●眼科疾患: 眼精疲労、緑内障など  ●胃腸疾患: 胃炎・クローン病・潰瘍性大腸炎など
●産婦人科疾患: 更年期症候群・不妊症など  ●泌尿器科疾患:尿失禁・頻尿・過活動膀胱など
●皮膚疾患: 湿疹、円形脱毛症、にきび、白斑症など  ●耳鼻科疾患: めまい・耳鳴など
●整形外科疾患: 膝関節痛・腰痛・肩こり・むちうち症・五十肩など
●その他: 冷え性・ほてりなどの自律神経失調症、慢性疲労、風邪を引きやすい
2)癌などの難病
●癌などの悪性疾患(手術後遺症や抗がん剤の副作用による症状の軽減。再発予防。緩和治療)
●パーキンソン病などの神経変性疾患
3)手術を避けたいとき
●椎間板ヘルニア・膝関節症などの整形外科的疾患
●子宮筋腫・月経痛・子宮脱などの婦人科疾患など

漢方治療の実際

漢方薬をご希望の方は、受付で申し出ていただき、東洋医学の問診表(A4版3枚)をご記入ください。
そして実際の診察で、症状をこまかくお尋ねします(問診)。
次に舌や両手の脈をみた後、お腹(腹症)を診させていただきます。
それらの情報を総合的に分析し、診断、治療をします。

漢方内科ではこのように丁寧に診察しますので、初診時は時間がかかります。時間には十分余裕をもって来院してください。

漢方薬の種類

当院で処方する漢方薬にはエキス剤(粉薬、錠剤、カプセル)と、生薬を自分で煮出す煎じ薬があります。

エキス剤とは、煎じ薬を加工してインスタントスープにしたもので、お湯に溶かして飲むか、またはそのまま水と一緒に飲んで服用します。種類は限られますが、錠剤やカプセルもあり、簡便で飲みやすくなっています。
煎じ薬とは、調合された何種類かの生薬(植物の根や葉っぱや鉱物等)を水に入れて、お鍋やヤカンで30分~45分くらい煮出し、ざるなどでこした液のことです。それを一日数回に分けて飲みます。手間はかかりますが、添加物の心配もなく、それぞれの人に合わせた細やかな処方ができ、よく効きます。

ご希望で、エキス剤か煎じ薬か選べます。
院外処方箋を発行しますので、漢方を扱っている院外薬局で薬をもらって下さい。